自宅サーバーに設置したWordPressを再インストール後「ユーザー数」が激減、それから学んだ事!

 

自宅サーバーとして設置したSynology NASのDSMのアップデートでWordpressの予期せぬエラーが発生し、回復のためWordpressを再インストールしました。

投稿記事、テーマを復元し元の状態に戻したつもりでいましたが翌日、Google Analytics「ユーザー数」が激減していました。

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私の投稿記事を検索したところ閲覧しようとしていたページが表示されず、「404 not found」と表示されました。

これではユーザー数が激減してしまいます。

原因はWordpressで重要な設定パーマリンクが変わっていた事が判明しました。

パーマリンクとは各記事個別のURLです。

パーマリンク(Permanent Link)とは直訳すると「恒久的なリンク」です。

WordPressのパーマリンクの構造を決める共通設定は最初に設定しておくべき重要な項目だと気づきました。

赤枠の部分がパーマリンクです。

青枠の部分をスラッグと呼ばれURLの末尾に置かれています。

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URLが変わった事で検索記事に到達出来なくなっていました。

パーマリンクの構造は、6種類のパターンから選ぶことができます。

 

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今までの設定は「基本」、「日付と投稿名」と混在していました。

基本

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赤枠の部分はWordPress側が自動的に生成する英数字記号などの羅列になっており、単語としての意味はありません。

記事の内容がわからないので選択しませんでした。。

日付と投稿名

https://shunto2136.synology.me/wordpress/2023/05/08/body-pump/

パーマリンクに投稿した年月日が含まれています。

記事を再投稿するとこの年月日が変わってしまう(=URLが変わってしまう)ため、選択しませんでした。

投稿名

https://shunto2136.synology.me/wordpress/家族の動画や写真を使って思い出ムービーを作成/

記事を作成するたびにパーマリンクの文字列を自分自身で設定できます。

この部分をスラッグ(記述)と言い、タイトルから自動的に作成されます。

記事の内容が分かり、シンプルにできるため、これを選択しました。

スラッグには日本語と英語があります。

多くのwebサイトではスラッグは英語になっていますが、スラッグは日本語でも問題ありません。

日本語の方がわかりやすい面もあります。

実際、Amazonの商品ページではスラッグに日本語が使われています。

しかし日本語のスラッグは、コピペする際に英数字記号に勝手に変換されてしまいます。

https://shunto2136.synology.me/wordpress/%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%82%84

SNSでリンクを貼りつけると上記になります。

長く、意味がわからないものになってしまいます。

スラッグをわかりやすい英語に変更すればこの問題は解決されます。

スラッグの部分を英語に変更してみました。

投稿記事を編集します。

①の下書き保存します。

次に②の部分をクリックします。

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赤枠「家族の動画や写真を使って思い出ムービーを作成」この部分を英語にします。

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英語に変えました。

Create a memory movie using family videos and photos

少し長いので短くします。

Create a memory movie

スラッグの部分に英訳したCreate a memory movieを入力します。

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新しいURLです。

https://shunto2136.synology.me/wordpress/Create a memory movie/

これでパーマリンクの変更は完了です。

次に古いURLから新しいURLへ転送します。

URLを変更すると新しいURLでは検索エンジンの評価は引き継がれなく、0からのスタートとなります。

これを避けるためリダイレクト(転送)を使いますが301リダイレクトを使います。

「301リダイレクト」とは、URLが完全に移転する場合、検索エンジンは転送元URLが完全に移転したと認識します。

検索エンジンの評価は引き継がれるのでSEOには有利です。

SEOとはSearch Engine Optimizationの略です。

検索エンジンからサイトに訪れる人を増やすことで、Webサイトの成果を向上させる施策のこと

評価が上がると特定のキーワードで検索された場合の検索結果で、自分のサイトのページが上位に表示されます。

リダイレクト方法としてファイル操作でリダイレクトルールを記述する方法がありますが、かなり複雑になります。

そこで、簡単に細かい設定ができる、WordPressプラグイン「Redirection」を使ってリダイレクトを設定しました。

プラグインの新規追加で「Redirection」をインストールします。

ダッシュボード>プラグイン>新規追加 を選択します。

プラグイン検索窓に「Redirection」と入力するとプラグインが表示されますので、「今すぐインストール」をクリックします。

インストール終了後「有効化」をクリックして、プラグインを有効化します。

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左側メニューの「ツール」を確認すると、「Redirection」という項目が追加されています。

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Redirectionの初期設定

ダッシュボード>ツール>Redirection を選択すると、初期設定画面が表示されますので、「Start Setup」をクリックします。

 

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基本設定

下記2か所にチェックを入れ、「次へ」をクリックして下さい。

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上記設定て下記画面となります。

セツトアップ完了をクリックしてセッテアップ完了となります。

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Redirectionの使い方

1.グループ作成

リダイレクト情報を管理するための大枠となるグループを作成していきます。

Redirection設定のグループタブに移動します。

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グループを追加という項目がありますので、分かりやすい名前:WordPressを入力し、メニューからは「WordPress」を選択します。


2.リダイレクト情報を設定

Redirectionの設定画面の下の方に「新しい転送ルールを追加」という項目があります。

ここに新しい転送ルールを追加します。

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設定ルールの説明

ソースURL:リダイレクト元のURL

クエリパラメータ:そのままでOK

ターゲットURL:リダイレクトの移動先のURL

グループ:先ほど作成したグループを選択します。


リダイレクトのステータスコードの設定

Redirectionで転送ルールを設定するときに「歯車マーク」をクリックして上級設定ができます。

歯車マークをクリックします。

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リダイレクトのパターンを6種類の中から選択できます。これをステータスコードと言います。

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よく使われるのは301,302です。

301 – 恒久的に移動:URLが恒久的に新しいURLに変更されたときに使用します。

302 – 発見:一時的に別のURLに変更しておく時に使用します。サーバーのエラー、メンテナンスに用いられます。

他についてはあまり用いられないので省略します。


以上です。

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