防犯カメラはWi-Fiによる無線接続をしていましたが通信不良となり画像が途切れる事がありました。
防犯カメラのWi-Fiは仕様で2.4GHzとなっておりスマートフォンのWi-Fi設定も2.4GHzの設定となります。(屋外では5GHzの使用は認められていないので2.4GHzとなっています。)
Wi-FiのGの2.4GHzとAの5GHzをスマートフォンで回線速度を測定してみますと2.4GHzで60Mbps、5GHzで320Mbpsとなり大きな差があります。
注:Wi-FiのSSID(電波名)で表示されている「g」と「a」の違いについて両者の一番の大きな違いとして挙げられるのは、利用する周波数帯です。
gでは2.4GHz(ギガヘルツ)周波数帯を使用し、aでは5GHzの周波数帯を使用します。
gの特徴として、「障害物に強いこと」「周波数が低く、電波の距離を遠くまで飛ばせること」が挙げられます。
そのため、gはルーターから離れた場所でWi-Fiを使うのに適しています。同時に、gで使用されている2.4GHz周波数帯は電子レンジやBluetoothなどWi-Fi以外の多くの製品にも対応しており、電波干渉を起こしやすいことがデメリットです。
aの特徴は、「通信速度が速い無線規格を利用しているため、高速通信を行えること」「同じ5GHzの周波数帯を利用しているほかの機器からの干渉に強いこと」です。
aは障害物に弱く、また、距離が長くなればなるほど電波は弱くなります。ルーターから離れた場所で機器を使いたい際はお薦め出来ません。
以上の理由からLANケーブルを設置して防犯カメラの画像を安定させ又スマートフォンのWI-FI設定をAの5GHzとし回線速度の改善を図る事にしました。
その結果画像は途切れる事なく動きもスムースとなり、スマホも快適に使用出来ています。
LANケーブルについて
ケーブルの種類を選ぶにあたって異なるタイプのLANケーブルがあります。
最も一般的なのはCAT.5、CAT.5e、CAT.6、CAT.6a、CAT.7です。
各タイプのケーブルには異なる最大速度や周波数帯域幅があります。使用目的に応じて適切なタイプを選択する必要があります。
私が現在使用しているのは主にCAT.5eで、一部CAT.5がありました。
異なったタイプのLANケーブルが混在していても問題なく使用出来ます。
しかしネットワークの性能は下位のケーブルの性能となります。
LANケーブルを自作するので性能、価格、長さを考えてCAT.7のケーブルを選びました。
規格 | 転送レート | 信号帯域幅 | 対応ケーブル |
---|---|---|---|
100BASE-TX | 100Mbps | 31.25MHz | CAT.5 |
1000BASE-T | 1Gbps | 62.5MHz | CAT.5 |
2.5GBASE-T | 2.5Gbps | 100MHz | CAT.5e |
5GBASE-T | 5Gbps | 200MHz | CAT.6 |
10GBASE-T | 10Gbps | 400MHz | CAT.6A/CAT.7 |
25GBASE-T | 25Gbps | 1,000MHz | CAT.8 |
40GBASE-T | 40Gbps | 1,600MHz | CAT.8 |
LANケーブル配線
防犯カメラにLANケーブルを接続しました。

2階ベランタにアンテナ線を取り込むルート配管がありましたのでそこにLANケーブルを通しました。

2階屋根裏です。
2階ベランダからのLANケーブルです。

通線 入線 呼線工具です。この工具を使って2階の部屋にLANケーブルを落とし込みました。
継ぎ足し式ロッドタイプ で巻いていないため、巻ぐせ、曲がりぐせがなく、直進性抜群です。防水性、押しに強いです。配線工事を省力化できます。

2階屋根裏から2階の部屋の壁に取り付けられたコンセントへLANケーブルを落とし込みました。

防犯カメラLANケーブルをコンセントに引き込みました。

貫通式RJ45 CAT6A CAT7 LAN コネクタを準備しました。

LANコネクターの配線
B配線としましたがA配線との違いは緑色の導線とオレンジ色の導線が逆になるだけで、性能に差はありません。
LANケーブルによっては2色になってなく白単色なっているのがあります。
その場合は単色のペアになっている白ケーブルを選んで下さい。

LANケーブルの外皮を3CM程取り除きます。芯線を揃えてロッドバーに通します。

LANコネクターに差し込みます。

LANかしめ工具にてかしめます。

LANコネクター完成しました。

LANケーブルが間違いなく作成されたかLANケーブルテスターでチエックしました。
親機と子機に分離できるものです。
まずは親機側のスイッチを入れます。
そうするとパイロットランプが点滅し、テストができる状態になります。
LANケーブルを接続すると親機・子機両方の番号が書かれたLEDが点灯していきます。
LEDが順番に点灯すれば、ストレート結線で接続できていることになります。

ホームゲートウェイ(PR-500MI)からのゲートLANケーブルがCAT.5になっていたのでCAT.7のケーブルに引き直しました。ついでにLANコンセントをCAT.5eからCAT6に交換しました。
交換前、交換したLANコンセントです。

LANコンセントの結線図です。
Bタイプにしています。

LANコンセントにケーブルを差し込みます。
専用工具で押し込みましたが無くても細いドライバーで出来ます。

コンセントに取り付けました。
パナソニック(Panasonic) コスモシリーズワイド21 埋込コンセント絶縁取付枠 WTF3710K

完成しました。

スイッチングハブに防犯カメラりLANケーブルを差し込みました。
