スマートフォンを使用して、カラオケボックス並みのカラオケ体験を実現するために、以下のような構成を考えてみました。
2022年11月に「お家でカラオケをスマートフォンで基本から高度な接続を試行錯誤し検証する」を投稿しましたがこの中の高度な接続について特化した内容となっています。
この記事最後の関連記事を参照して下さい。
アプリケーション
カラオケアプリはカラオケボックスておなじみのDAMのカラオケ@DAM forスマホを使いました。
ハイクオリティな音と映像がスマホで楽しめ、約14万曲もの配信曲数で歌いたい曲は全て揃っています。サブスクリプションとなっています。
ハード構成
スマホの画面をテレビ画面へ映し出すにはスマホのlightning端子(iPhone)又はUSB-C端子(Android,iPhone)にAVアダプターを接続しテレビの HDMI端子に接続します。
この場合スマホのカラオケアプリからテレビへ映像と音声が再生されます。
この場合下記の問題点が生じます。
1.音声の遅延が生じてカラオケ音源とずれてしまい、うまく歌えません。歌唱力採点にも影響します。
スマホ内で音声をアナログ→デジタル信号の変換処理を行う上テレビ内で映像処理を行うと処理量が多くなり音声遅延が発生します。
2.マイク音量とカラオケ音量のバランスが思うように調整できない。
アプリ側でカラオケ音量設定、マイク音量設定ができるものがありますが充分ではありません。
3.内蔵マイクは音質があまり良くなく音量も不足しています。カラオケホックスで使うようなマイクが欲しくなります。
以上の問題がありますのでその解決策をまとめてみました。
用意する機器
下記構成図を参照して下さい。
1.オーディオミキサー
カラオケ音源とマイク音声を混合します。
ハイパフォーマンスミキサーaudio technica AT-HMX71を使いました。
カラオケ音源とマイク音声のバランスやボリュームの調整ができます。
ECHO機能もあります。

2.マイク
SHURE SM58を使いました。特性の良いお勧めのダイナミックマイクです。

3.AVアダプター
iPhone、又はAndroidスマホに対応するAVアダプターを選んで下さい。
最近のスマホはイヤフォーンジャックが付いていません。
HDMI出力と、イヤーフォンジャツク付のAVアダプターを用意して下さい。(下図左)
i-Phone USBカメラアダプター、HDMI、3.5mmイヤホン変換アダプター
イヤフォーンジャック付いているスマホならAVアダプター(AV出力のみ)で良いです。
Apple AVアダプター:MD826AM/A A1438を使いました。(下図右)
4.オーディオケーブル
・3.5mm 4極ステレオミニプラグ変換オーディオ、マイク分配(下図左)
イヤフォーンジャックからオーディオとマイクを分配します。
・3.5mm 3極ステレオミニプラグ RCA変換ケーブル(下図中央)
オーディオ出力に接続ししオーディオミキサーに接続します。
オーディオミキサーのマイク出力をマイク入力に接続します。(下図右)

5.音声分離器
テレビへのAV信号は音声と映像信号ですがオーディオアンプで音声が再生されますので、テレビ音声と重なります。そのためAV出力は音声を除外し映像出力のみとします。
音声分離器を使って音声部分をカットし映像信号だけ出力します。
ラトックシステム販売の「RP-HD2HDA1」を使いました。

6.オーディオアンプ、スピーカー
一般的なアナログ入力端子(RCA端子)の付いているオーディオアンプです。

7.テレビ
HDMI入力端子の付いているテレビです。
SONY KJ-49X8000G

構成方法
スマホに接続したAVコンバーターのオーディオ出力をオーディオミキサーのLINE INに入れます。
マイクケーブルをオーディオミキサーのMIC IN 入れます。
オーディオミキサーのMIX OUTをオーディオアンプのLINE IN(アナログ入力)にいれます。
オーディオミキサーのMIC OUTをスマホに接続したAVコンバーターのイヤホンャックのマイク入力に接続します。
構成図
イヤフォンジャックの付いているスマホの場合はAVコンバーター(AV出力のみ)をスマホに接続しステレオオーディオマイク分配ケーブルの3.5mmプラグをスマホのイヤフォンジャックに接続して下さい。

以上です。
近年カラオケ店に行かなくてもおうちで本格的なカラオケが楽しめると人気になっています。 色々なタイプのカラオケがあります。 そのニーズに応えるのがスマホ・パソコン・ゲーム機をカラオケとして使用するサービスです。 今回はスマ[…]