電気の仕組みを学び安心して電気を使える世の中に

東日本大震災時、計画停電が実施され電気の大切さを改めて実感されたと思います。

あれから10年以上過ぎましたが2022年のこの猛暑のなか需給ひっ迫警報が発令されました。

多くの方は節電に苦慮されていると思います。

あの時の苦い経験が充分に活かされていないのが現状です。

電気について学び、何が問題でどうすればよいのか皆で考えて政策に少しでも活かされて安心して電気が使える様になればと投稿しました。

発電方法

電気は発電所で作られますが発電所は火力、水力、原子力、自然エネルギー(太陽光、風力、地熱)があります。

火力、原子力では熱により蒸気を発生させその蒸気でタービン(羽車)を回して直結された発電機が回り電気を発生させます。

地熱発電は地下から蒸気を取り出してタービンを回します。

太陽光発電は太陽の光により太陽光パネルで電気が発生されます。

風力は風の力で直接発電機を回します。

電気の量、質の調整

発電された電気は量(発電量:KW)と質(周波数:HZ)を発電所で調整します。

ここで注目すべき点は電気を使う量と電気を供給する量が常にバランスがとれている事が必要です。

関東では周波数は60HZ、関西では周波数50HZです。電圧は両者共100VACです。

60HZは1秒間に変動する電圧の山から谷を1個としその数が60個あります。。(交流と呼びます。)

供給量が一定で使用量が増えると電圧と周波数が低下してしまいます。

そのため供給量を増やすため蒸気量を増やして低下したタービンの回転数を引き戻します。蒸気量を増やすためには火力発電では油、ガス、石炭の量を増やします。

もし引き戻し出来ない状態になれば洗濯機の回転は下がり、電子レンジは火力は落ち、エアコンは冷えにくくなります。

病院の機器は性能が低下し命への危険まで及び兼ねません。

各発電所内で常に調整していますが調整が限界に達したら機器の保護の目的で送電線から発電機を自動的に切り離します。

そうしないと機器の重大な損傷が発生する可能性があります。

この切り離しが他の発電所に波及してゆくと大停電が発生してしまいます。

これを避けるため地域にいくつかの変電所があり地域ごと切り離し(停電)させています。又他電力から電気を融通してもらい需給のバランスを取っています。

問題点

一番の問題は電力需要が多い時にに電力供給に余裕が無い事です。

電力の自由化により効率を優先して古い火力発電所を休止、廃止、原子力発電所の稼働が下がり予備率が下がったことです。

これを補うためには休止、廃止について再考する必要があります。

太陽光発電で得られた電気を蓄電する事も可能です。

大規模な蓄電ステーションの建設が待たれます。

異なる東日本と西日本の電力融通を可能に

飛騨変換所」が運用開始されれまでの120万kWから210万kWまで拡大しました。

さらなる拡大も必要かと思います。

 

原子力発電については問題点を整理して一つでも解決してゆくことです。

2重、3重の安全装置が付いていますがそれでもその隙をついて事故は起こります。

事故が起こった時の対応を恐れず皆で共有する事が求められます。


放射性廃棄物の処理については未だに決まっていません。これも他人事ではなく真剣に話し合って負の遺産にならない様に決めていかなければなりません。

先延ばしは解決が遠のくばかりです。

以上です。

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