スポーツジムに「スポーツ麻雀」が新設され、参加するようになって半年になります。
昭和の時代、麻雀といえば、牌を囲んで人と人が対戦するアナログなゲームで、賭け事や中高年男性の遊びというイメージもありました。
ところが今では、オンラインで全国のプレイヤーと対戦できるだけでなく、AIに自分の打牌を評価してもらい、**「なぜこの牌を切ったのか」「別の牌を切った方が良かったのか」**まで検討できる時代になっています。
麻雀は、ゲームとして楽しみながら頭を使い、人との交流もできるスポーツとしても注目されています。
私自身、スポーツ麻雀に半年ほど参加し、ある程度勝てるようになりました。しかし、続けるうちに**「もう少し勝率を上げたい」**という思いが強くなってきました。
そこで今回は、AIを活用して麻雀を練習し、勝率を上げることができるのか、実際に試してみることにしました。
AIを使った麻雀の練習方法として、今回は実際に試してみた2つの方法を紹介します。
●AIのヒントを参考にして打つ方法
AIが推奨する打牌を参考にしながら、実際に麻雀を打つ方法です。
今回は、鬼神AI麻雀を使って練習します。
●オンラインで実際の人と対戦する方法
オンライン麻雀の**「雀魂」で実際のプレイヤーと対戦し、その対局結果を「Mortal」という麻雀AIで解析します。
MortalによるAI評価を利用することで、自分の打ち方とAIの判断を比較し、打牌の改善につなげることができます。
推奨する麻雀サービスです。
| 麻雀サービス | iPhone | Android | Windows PC | AIを使った練習 |
|---|---|---|---|---|
| 鬼神AI麻雀 | ○ | × | × | ◎ AIの推奨打牌を見ながら練習 |
| 雀天 | ○※ | ○※ | ○ | ◎ AIの推奨打牌を参考にして練習 |
| 雀魂 | ○ | ○ | ○ | ○ 対局後の牌譜をMortalでAI解析 |
| Mortal | ○※ | ○※ | ○ | ◎ 対局の牌譜をAI解析 |
※ 雀天はアプリではなくブラウザで利用します。スマートフォン・タブレット・PCに対応しています。ただし、深層学習AIの Alpha/Omega/Delta/EpsilonはPC専用で、スマートフォンでは利用できません。スマートフォンではランクCPUを選択します。
※ Mortalも基本的にはWebブラウザで利用するAI解析サービスなので、スマートフォンからWebサイトを利用することはできます。ただし、今回のブログで紹介する「雀魂の牌譜をMortalで解析する」用途では、Windows PCの方が操作しやすいと思います。
1.鬼神AI麻雀でAIに教えてもらいながら打ってみる
「鬼神AI麻雀」にはWindows版はありません。現在、iPhoneのみ対応となっています。
Androidは雀天をお使いください。
鬼神AI麻雀は、最強CPU「鬼神AI」と対局しながら、AIの判断を参考にして麻雀を学べる一人用の四人打ち麻雀アプリです。
特徴は、単にAIと対戦するだけではなく、「自分なら何を切るか」と「AIなら何を切るか」を比較しながら練習できることです。
アップルストアーからインストールしてください。
主な特徴
① 3段階のCPUと対局
「やさしい」「ふつう」「鬼神」の3段階から選べます。
特に「鬼神」は、このアプリの最強CPUです。
② AIの推奨打牌を表示
これが、このアプリの一番面白いところです。
自分が「この牌を切ろう」と考えたとき、別枠に鬼神AIなら、この牌を切る
というAIの判断が表示されます。
つまり、自分で考える → AIの推奨を見る → 自分の選択と比較する
という練習ができます。
③ 「アシスト」でAIの判断材料を確認する
「アシスト」をONにすると、手牌の各牌について、AIが打牌を判断するための情報を確認できます。
この画面では、「2向聴」「受け14枚」「和了12%」「見込5,115点」「狙い 立直・七対子」「危険度 注意」などが表示されています。
この画像で「打7萬」と表示されているのは、AIが7萬を切ることを推奨しているという意味です。
また、手牌の各牌の上には「14」や「×」が表示されます。
「14」は、その牌を切った場合の受け入れ枚数を示しています。
これは、その牌を切った後、次に引けば手牌を一歩前進させられる「有効牌」が何枚残っているかを示した数字です。
数字が大きいほど、次のツモで手牌が進む可能性が高くなります。
「×」は、AIの候補から外れている牌です。
さらに、**「牌をタップで各牌の情報」**と表示されているため、牌をタップすると、その牌についてさらに詳しい情報を確認できます。
④ 打牌した後にフィードバック
自分が実際に牌を切った後、その打牌についてAIからフィードバックを受けられます。
さらに対局終了後には**「検討モード」**があり、1巡ごとに自分の打牌 ⇔ 鬼神AIの選択を比較できます。
⑤ 東風戦・半荘戦に対応
四人麻雀で、「東風戦」「半荘戦」の両方に対応しています。
⑥ 無料・広告なし・課金なし
現在のApp Storeの説明では、無料、広告なし、課金なしとなっています。
また、練習モードはオフラインでも利用可能です。
2.オンラインで実際の人と対戦する方法
雀魂で実際のプレイヤーと対戦し、その対局結果をMortalという麻雀AIで解析します。
雀魂は、オンラインで全国のプレイヤーと対戦できる麻雀ゲームです。
今回は、コンピューターではなく実際のプレイヤーと四人麻雀で対戦してみます。
対局では「四人南」の半荘戦を選び、実戦に近い環境で麻雀を打ちます。
そして、対局が終わったら、その牌譜をMortalという麻雀AIで解析します。
MortalのAI評価を見ることで、
「自分はこの牌を切ったけれど、AIは別の牌を推奨していた」という場面を見つけることができます。
MortalによるAI評価を利用することで、自分の打ち方とAIの判断を比較し、打牌の改善につなげることができます。
鬼神AI麻雀との違い
| 鬼神AI麻雀 | 雀魂+Mortal | |
|---|---|---|
| 目的 | AIと一緒に練習 | 人間と実戦 |
| 対戦相手 | AI | 実際のプレイヤー |
| AIの役割 | 打牌中にアシスト | 対局後に解析 |
| 学び方 | AIの判断を見ながら打つ | 自分の打牌をAIと比較 |
| 特徴 | AIに教えてもらう | AIに評価してもらう |
雀魂はiPhone、Andoroid、windowsPCに対応しています。
ダウンロードサイトです。
https://mahjongsoul.com/
雀魂の主な対局モード
| モード | 対戦相手 | 主な目的 | 今回のブログとの関係 |
|---|---|---|---|
| 段位戦 | 全国のプレイヤー | 段位を上げ、実力を競う | ◎ おすすめ |
| 友人戦 | 友人・知人 | 仲間内で対戦 | ○ |
| 大会戦 | 大会参加者 | 大会形式で順位を競う | △ |
| イベント | イベント参加者など | 特別ルール・イベントを楽しむ | △ |
| 観戦 | 他のプレイヤー | 他人の対局を見る | ○ 上達に役立つ |
| 牌譜 | 自分の過去の対局 | 対局を振り返る | ◎ Mortal解析に重要 |
① 段位戦
雀魂の中心となる対戦モードです。
全国のプレイヤーとオンラインで対戦し、対局結果に応じて段位ポイントが増減します。段位は、
初心 → 雀士 → 雀傑 → 雀豪 → 雀聖 → 魂天と上がっていきます。
また、段位に応じて、銅の間 → 銀の間 → 金の間 → 玉の間 → 王座の間というように、対戦する「間」も変わっていきます。初心者は銅の間から始めます。
「銅の間」は、初心・雀士のプレイヤーが利用する初心者~初級者向けの対戦部屋です。現在の段位制限では、四人麻雀の場合、初心と雀士が銅の間の対象です。
銅の間では、全国のプレイヤーとオンラインでマッチングされ、実際の人間3人と四人麻雀を対戦できます。
対局の種類として、四人東=東風戦、四人南=半荘戦などを選択できます。
実際のプレイヤーと真剣に対戦できるので、雀魂の段位戦 → 実戦 → 牌譜保存 → MortalでAI解析という流れが作れます。
② 友人
友人同士で対戦するためのモードです。
1人がルームを作り、他の人がルームIDを入力して参加します。
友人戦では、ルールを比較的自由に設定できます。また、人数が足りない場合はCPUを追加することもできます。
例えば、スポーツジムの麻雀仲間4人で雀魂を打つという使い方に向いています。
ただし、今回の目的である**「自分の実力を全国のプレイヤーと比較する」**のであれば、段位戦の方が適しています。
③ 大会戦
大会形式で対戦するモードです。
雀魂では、公式大会だけでなく、ユーザーが主催する大会にも参加できます。
大会の主催者がルールを設定し、参加者は大会コードを入力して参加します。
通常の段位戦とは違い、「大会で優勝・上位入賞を目指す」という目的に向いています。
④ イベント
雀魂では期間限定のイベントも開催されています。
通常の麻雀とは違った特別ルールや演出を楽しめるイベントがあります。公式サイトでも期間限定イベントが案内されています。
これは「麻雀の実力を測る」というより、雀魂を楽しむための要素と考えた方がよいでしょう。
⑤ 観戦
現在行われている他のプレイヤーの対局をリアルタイムで観戦できます。
自分より上手なプレイヤーの打牌を見ることで、麻雀の勉強にもなります。公式ガイドでも、観戦は「麻雀が上手くなるため」の機能の一つとして紹介されています。
⑥ 牌譜
今回のブログでは、実は**「牌譜」が非常に重要**です。
雀魂には自分が過去に行った対局の牌譜を確認する機能があります。
これを利用して、
① 雀魂で段位戦を打つ→② 対局終了→③ 牌譜を確認する→④ Mortalに牌譜を読み込ませる→⑤ 自分の打牌とMortalの推奨を比較するという流れにできます。
牌譜を確認します。牌譜をクリックします。
牌譜一覧の中から解析したい戦いを選びシェアマークをクリックします。牌譜URLです。
牌譜URLをコピーします。
MortalのWeb版を開く
このWebページをWindows PCのブラウザで開きます。
MortalをPCにインストールする必要はありません。
牌譜入力欄にコピーしたURLを貼り付けます。
「送信」ボタンを押します。
下記画面となります。Optionをクリックします。
言語を日本語にします。
東1の自分の番を表示させました。
| 打牌 | Q | P |
|---|---|---|
| 發 | -0.04 | 97.82 |
| 中 | -0.42 | 2.18 |
| その他 | -1.14以下 | 0.00 |
Pとは
Pは、その打牌をMortalが選択する確率を表していると考えると分かりやすいです。
今回の場合、發:P 97.82%、中:P 2.18%となっています。
つまりMortalは、「發を切る」ことを圧倒的に推奨しているということです。
一方、自分は「中」を切っています。
これは今回の牌譜解析で、自分とAIの判断が大きく異なった場面ということになります。
Qとは
Qは、その選択に対するMortalの評価値です。
今回では、發:Q -0.04中 中:Q -0.42となっています。
数値は高い(より0に近い)ほどMortalにとって評価が高いと見ることができます。
中央下の「アカン!」
画面中央下に、打 發アカン!と表示されています。
これはMortalが、この局面について自分の打牌との違いを強調している表示です。
今回の解析では、自分が「中」を切ったのに対して、Mortalは「發」を推奨しています。
右中央の操作ボタン
中央右側には、「<前の局」「次の局>」「<前のエラー」「次のエラー>」「<前の選択」「次の選択>」「<前」「次>」「設定」「ヘルプ」があります。
「次の選択 >」
これを使うと、自分とMortalの打牌が異なった場面を順番に確認することができます。
「次のエラー」
Mortalが改善の余地が大きいと判断した局面を順番に確認できます。
自分の打牌とMortalの推奨が異なる場面の中から、特に注意すべき局面を効率よく探せるため、対局後の振り返りに便利な機能です。
「次の選択」との違い
「次の選択 >」
自分とMortalの打牌が異なる場面を順番に見る
「次のエラー >」
その中でも、Mortalが特に問題が大きいと判断した場面を優先して見る
という使い分けになります。
得点表で対局結果を確認
Mortalでは、対局中の打牌だけでなく、各局の得点の変化も確認できます。
得点表を表示さすには東1をクリックしてください。
得点表には、東1局から南4局までの各局について、4人の持ち点と、その局で増減した点数が表示されます。
親の連荘などによって同じ局が続いた場合に「-1」が付いています。
例えば、東4 → 東4-1となっているので、東4局で親が連荘して、もう一度東4局が行われたことを表しています。
同様に、南4 → 南4-1
となっているので、南4局でも連荘が発生しています。
今回の対局では、最終的に、自分:54,000点となっており、4人の中でトップでした。
スポーツ麻雀を始めて半年。
これまでは、対局を楽しみながら経験を積んでいけば、少しずつ上達していくものだと思っていました。
しかし、AIを使って自分の打牌を振り返ってみると、**「なぜこの牌を切ったのか」「本当にこの打牌でよかったのか」**を客観的に考えることができます。
鬼神AI麻雀でAIの考え方を学び、雀魂で実際のプレイヤーと対戦し、さらにMortalで対局を振り返る。
「AIに教えてもらいながら練習する」→「人と実戦する」→「AIに評価してもらう」
この繰り返しが、これからの私の麻雀上達法になりそうです。
まだまだAIの判断どおりに打てるわけではありませんが、楽しみながら少しずつ打ち方を改善し、スポーツ麻雀での勝率アップを目指していきたいと思います。
昭和の時代に覚えた麻雀を、AIを使ってもう一度学び直す――。
これも、今の時代ならではの麻雀の楽しみ方なのかもしれません。
以上